クオンツ シカトのトラウマ! 【学びはあり、けど傷ついた話】

Quants

山一證券入社3年めの人事異動

異動前は山一コンピューターセンターというところでSEをやってました。

週2で会社に泊まるというハードな日々、システムはかなり覚えたけど、こりゃたまらんということで人事異動を希望、1年くらいしてとうとう異動に

異動先は投資開発部というクオンツ部署、同期が10人いてその半分が東大という恐ろしい部署。山一にそんな人達がいたとは! ちなみにシステム会社に東大出はおらず、同じ会社でなんでこんなに違うの?って思ったもんです。

証券会社だけどここは研究機関?

そこはNEC、SONY、IBMなどのメーカー転職組軍団やけに高学歴な山一プロパー軍団の集まり、機関投資家向けに金融工学に基づくシステム開発と投資提案を行っていたり、ここまで違うと別会社と同じですよ。

これだけ優秀そうな人がいるのに、なぜか「勝手にやってて、ヤスマサ」といった雰囲気の不思議な部署、誰も教えてくれず、難しそうな事をやってるふりをしつつ、かなりテキトーな日々を過ごしたのでした。

みんなも忙しそうにしてたけど、今から考えると、本当に意味のあることをやってたかは謎です。それがバブル期の特徴かもしれません。

同期女子の Iさんは超秀才さんだったが

席の近くにいたのは、東大で物理やっていて主席で卒業したという超秀才さんだった。

なんで証券会社なんかにいるんだろ? って感じですが、その頃はバブル期で証券会社は高給取りな人達の集まりってイメージがあり、人気業種だったんです。

彼女とは席が近いので、たまに話をしたけど、声が小さすぎて会話が困難でした。今まで周りにいた女子とは明らかにいろいろな事が違うということだけはわかりました。

彼女はCBのモデルを考えていて、そのころ珍しかったWindowsを使っていて、紙芝居のようにゆっくり動くマクロをよく動かしたりして、宇宙人的な子に見えました。

Iさんに簡単すぎる質問したら、まさかのシカト

そのクオンツ部署は社内でも謎の部で有名だったこともあり、宣伝のため社内向けのクオンツ会報誌みたいなものを毎月発行していました。こんなことやってるとこなんですよ!って感じ。

記事を書くのは持ち回りで、自分の番になったときは、緊張しながら書いたものです。そして秀才のI さんがその会報誌に投稿していたときの話だ。 

「 シミュレーションにはリクイディティーバイアスみたいなものがある 」というような内容

その頃の自分は「リクイディティ」って単語がわからず、Iさんとの数少ない会話のネタとしていいと思い、彼女に ”リクイディティーって何?”と聞いたところシカトされてしまったのだった。返事がかえってこないときの、いやーな沈黙ですよ。

シカトのショックがトラウマに

あとあと考えたら、簡単な質問しすぎて彼女は怒っていたと推測できたのですが、それにしても同期なのにそれはないでしょっと思い、かなりそのあと尾を引いたのです。

同期の女子はみんな優しく接してくれるものと思ってたから余計ショック、おまけに同期でしょ!

学びはありました、まとめますと

  • 頭脳が重要になる部署では質問する前の下調べが大事(それをしないと失礼!)
  • 自分も簡単すぎる質問されると、なんで調べて聞かないのかムッとする(あとから学習)
  • ムッとしてもシカトは相手が傷つくので、誠実さを持たないといけない!(経験から実感)
  • トラウマにはなったが、ある程度この経験でクレバーになった気がする(そうやって成長するんですね)

みなさんも気をつけましょうね!