今更なんですが、クオンツって普通にITなんですよね、だってInfomation Technorogyですから。なので金融とか株式市場から離れても、情報処理する本質部分はあまり変わらないんです。
でも実感したのは最近だったりして。
金融でやる情報処理は特別だった
クオンツやり始めた３０年近く前は、今みたいにコンピューターやデータベースが大衆的なものじゃなかったから、C言語やデータベースを使って、いろんな計算して、更にそれを投資に役立てるなんてことは、かなり特別感あったし、わりと金融機関も資金力あったから、だいぶ、いい環境で開発できたんですよね。
僕がいた山一證券では日経や、東洋経済などからいろんなデータを買ってて、年間で数千万くらいは使ってたと思うし、廃業手前に使ってたUnix WorkStationなんて１億円くらいしてたし、部員なら使えたSASって統計ソフトは１ソフト年間１００万円弱で、Barraは年間６００万で、みたいな感じでしたね。
昔よりは安くなっても、今でも金融機関は無駄にお金をかけてるところが多いですよね。離れるとよくわかります。
金融はレバレッジがかかる業界だから、自己売買部門は１トレーダーでも数十億のポジションを組んでて、１億円以上とか普通に、損益が出てくるので、許されてしまうんですよね。
ただ今って、インターネットでデータが爆発的に出回ってるから、金融データでないなら、もはや特別環境でやらなくても、わりと楽しめそう。
インフラという点では個人で問題なし
今は、いろんなものがフリーだし、コンピューター、通信、情報、全てが、大衆化してて更にハイレベル。社会全体がデータ社会で、金融はそれにとりこまれる雰囲気ですね。
だって株式市場のなかの金融の位置みればよーくわかりますよ。
３０年前は、すごい儲かる産業で、株価も高かったけど、今はそれがＩＴ産業に変わってて、規制さえなければ、ＩＴ企業が普通に金融機関をTOBして、子会社化してると思うんだな。
金融の本質は情報だからそうなりますよね。
フリーなのがすごいR、Python、MySql
会社にいたときは、RやPythonの代わりに、S-PlusやMatlabや、SASを使ってて、MySQLやPostgreSQLの代わりにSQLServerを使っていました。
でも今、クラウド環境はWindowsじゃなくて、Linuxで、そこで動いているのがPythonや、MySQLなんですよね。
商業的に利用されているものが、普通にフリーソフトな時代。
おまけに、社内の狭い環境だけで開発してたとこから、ソフトもインフラサービスもネットに移行してるから、インフラでも組織より個人のほうが、恩恵を受けやすかったりする。
情報漏えいが怖すぎて、ネットのありがたみを感じにくい金融から離れる
金融は、情報漏えいがめちゃリスクなんで、僕がいた会社でも、ネットさえ自由に接続できなかったんですよ。
クラウドを使おうと思っても、「システム申請あげて、各部署をたらい回しになって、結局ダメ」みたいな感じが多かったな。
簡単にいうと、外に向かうシステムを使うときの不自由さが半端なかったってこと。
だいたいはシステム企画部みたいなところが管理してて、「それは危険だっ」て拒否られるパターンだけど、役員クラスでＩＴがきちんとわかる人がほとんどいないと、そういうとこは変わりそうにありませんね。
「昔に比べて、ＩＴの価値が大きくなり過ぎてる、対応せねば！」って確信して実行できる、企業の上層部って少ないんですね、
はっきりいって、僕みたいな人のほうが、正直、役員には向いてると思いますね。
「わからずや」を相手にするのはかなり大変なのでやるのはイヤなんですが、、
ネット世界はどんどん広がっていってる
いろいろ書きましたが、今は大きな組織にいなくても、あまりコストかけずに、専門的な計算したり、システムが作れるんですよ。
わからないことは、大きな本屋にいって専門書探さなくても、ネットで検索すれば大体わかるんで、ほんといい時代ですよ。
僕は、世の中の変化を楽しみながら、ネットテクノロジーサーフィンします。
ただ、基本はクオンツです
いろいろ、システムはつまんでるんですが、やっぱり作るだけだとつまらないんですよね。
「データを集めて、分析して、なにかを見つけて、行動する。」そこで使う道具としてシステムを活用だ！って感じ。
これが、やっぱり楽しいと思うんですよね、自分でサービスとかも作りつつ、発信しながら、そういう作業できると楽しいと思うんですよね。
それは気のせいかもしれないけど、当面、そこに向かって行こうと思ってます！
まとめ
- クオンツはデータを扱う専門家なので、ＩＴそのものです。
- 金融データを分析しまくるのも良いですが、クオンツスキルを使えば、他の分野でも楽しめますよ
- 世の中で起こってる素敵なＩＴの変化を享受していくと幸せになれるかもね
でした。
