脳とコンピュータは確実に繋がる方向に動いており、ある程度の実績も出始めている。民間企業としてめざましく実績をあげているのは、イーロン・マスクが2016年に設立したNewraLinkだ。
イーロン・マスクのNeuraLink
2020年時点の実績
2020年 脳にLinkと呼ばれるチップを埋め込んだサルが「思考」でビデオゲームをプレイすることに成功、Linkの開発はすでに人体への臨床実験に進むことができる段階にまで進んでいるとの事
脳の一部を補完する技術の実現までには「あと4年から5年」かかるとのこと、あと4、5年でそうなるの?って感じですね。
これからできることは?
- まずてんかんやパーキンソン病の症状に対処
- 脳や脊椎に損傷を負った人がチップを利用することで、思考によりデバイスを制御
- 人間の脳に埋め込むことでテレパシーが可能になりコミュニケーションが迅速化
- 人の死後に思考をロボットに注入する
人間の能力をブーストする、それはAIが危険すぎるから
イーロン・マスクは言っている
人間の脳にAIを組み込むことで脳をブーストし、コンピューターに立ち向かう、なぜならAIは潜在的に核兵器よりも危険だから
AIの中でもダントツにすごのは、囲碁でプロを打ち負かしたDeepMind社ということ、同社はつい最近でもタンパク質の三次構造を予想するソフトDeepFoldを開発しており、AIでバイオ業界でも革命を起こそうとしている。
自分はAIが本当の知能を獲得する段階になり、それがダークサイドに利用されたら、ヘッジ手段として人間の機能もバージョンアップしなきゃいけないって話なのだと解釈する
同じような話で、神経インプラント
神経インプラントとは
ニューロンと相互作用する体内に配置されたデバイスです。
ニューロンは電気の言語で通信する細胞であり、モールス信号のような特定のパターンで電気インパルスを発射します。インプラントは、手術または注射によって体内に配置される人工の装置であり、NeuraLinkのチップも神経インプラントの一部といえるでしょう。
その重要性
アメリカの国防総省や国立衛生研究所が数億ドル(数百億円)を投じたと言われる、それくらい重要な話であり、科学者が神経系にハッキングすることを可能にする
でも神経系の解明はこれから
国立衛生研究所の神経科学者であるジーン・シビリコ氏がいうには
神経細胞がどのように情報を伝達しているのか、そして神経回路は脳や体にどのように影響を及ぼしているのかを示すマップが必要です。マップがなければ、最も革新的なインプラントであっても、電気信号を暗闇に向けて発射するだけです
という事
深堀りとまとめ
現段階では脳からコンピュータの話がNeuraLinkであり、コンピューターから脳への話が神経インプラントというイメージだが、将来的には双方向の話に統合されると予想できる。ここでまとめたい
- 脳とコンピュータが繋がるのは時間の問題である、10年以内と予想
- 他のテクノロジーと合わされば、脳の情報を外部に移すことも可能になる
- 肉体的には死んでいるのに、脳的には死んでいない人が出たら、死の概念が変化
- 脳の情報がハッキングされるリスクあり
- 常時通信されると危険、チップ内で処理するエッジコンピューティングも発展しそう
- 脳以外にも人口角膜など体内に非生物的なものを組み込む技術はトレンドとして発展する