がんとAI

AIネタ
ヒトゲノムを読み取る機械やAIが発達したことで、ガンもゲノム情報を使って、最適の治療が探せる 時代になりそうです。

次世代シーケンサーの登場

ヒトゲノムの解読は1990年に始まり、2003年にやっと全部解読され、その合計費用は27億ドル(約3,000億)と言われています。

現在は一度に大量のDNAを読み取ることができる次世代のシーケンサーが開発されていまして、13年かかった解析は現在では約1日、 解析コストも11万弱になりました。

爆発的にコストが減ったということです。

デジタル分野は、発展するほど、コストが劇的に下がっていく傾向にあります

国の医療費が増加の一途をただっている日本の政府も、ゲノム医療を推進しいまして、医療コストを下げるための布石いったかんじでしょうか?

医療保険とガン遺伝子パネル検査

昨年の6月から一部のゲノム医療に医療保険が適用されることになりました。

具体的にはがん遺伝子パネル検査で、がん組織から100種類を超える遺伝子を一度に調べ、変異がある遺伝子をみつけて解析します。

うまくいけば、その人のがんに対する最適な薬を見つけ出すことができるということです。

というのは、国立ガン研究センターのホームページによると、遺伝子変異は検査をする患者の半数でみつかり、最適な薬がみつかるのは10%程度。

過剰に期待するほどの検査ではなさそうです。

ガン遺伝子パネルの検査費用とその他の検査

気になる費用ですが、保険を使わなければ60万弱で、保険が適用になれば10万円以内になるという感じです。

保険が適用になった場合の検査は2種類で、中外製薬と、シスメックスという会社が提供している検査になります。

血液からガン遺伝子を検査

最近ではがん組織でなくて、血液からガンの遺伝子を取り出す技術がソフトバンクグルーウのガーダント・ヘルスという企業で開発されています。

血液を使うということで、検査が簡単、結果が早くて、正確

非常に注目の技術です。

血液から遺伝子情報だけを取り出すのはノイズなどがあって難しいらしいのですが、AIの技術を使って完全にそのノイズを除去できたらしいです。

2021年以内には検査費用はおよそ30万円くらいで、検査できるらしいです。

全ゲノム解析とゲノム診断

ワトソン

30億の文字列で表現される全ゲノム情報を使うゲノム医療用に、IBMが Watson for Genomicsという、すごいゲノム情報システムを開発しています

2000万件を超える論文データや、症例データ、特許データ、副作用データなどを、自然言語処理や機械学習で解析してワトソンが理解、短時間で最適な治療法を提案できるということです。

いままでは専門チームを結成して、数週間かけて人海戦術で、有効な治療法を洗い出していたということですが、このシステムを使うとわずか10分で解析できるということです。

日本では東大医科研附属病院で利用されているということなのですが、意外と使っている病院がないような感じです。

Googleなども

最近GoogleなどもAIを使った医療診断に力を入れており、国内でも政府が医療のビッグデータ制度を始動させるなど、世界的にもAIによる医療革命がおこる下地ができつつある状態という印象です。

既得権を揺るがす革命

医療分野は、既得権の固まりみたいな業種というイメージですが、IT系の企業がこの分野に切り込んでくることで、力のバランスが大きく変わる可能性も出てきました。

医療もAI技術によって大衆化する時代がきて、それによって現在高額となっている医療費も下がってくる事があるかもしれません。